敏感肌のためのおすすめクレンジング
敏感肌だとクレンジングや保湿ケアでも、ピリピリと刺激を感じたり、塗ったとおりにその部分が赤くなってしまったり…。
そんな厄介な敏感肌のスキンケアの中で、一番と言っていいほど重要なのがクレンジング選びとやり方です。
毎日のメイクで肌に負担をかけ、クレンジングでもさらに刺激となり、さらには乾燥するという・・・
一連のメイクとクレンジングの肌への負担は、敏感肌にとっては計り知れないからです。
敏感肌の場合は、クレンジングを適当に購入していると、
「つけただけで、ピリピリ!」(乾燥性敏感肌)
「使っているうちに痒いブツブツ!」(アレルギー反応)など、
肌トラブルに見舞われます。
確かに、クレンジング商品は種類が多すぎてどうしてもよく解らないままに選んでしまうことが多いかもしれません。
でもせっかく購入したクレンジングを一回使って、無駄にするという残念な出来事はできれば避けたいですよね。
こちらでは、敏感肌のクレンジング選びについて、
アトピー&敏感肌の筆者が詳しく解説していきます。
敏感肌に必要なのはバリア機能を壊さないクレンジング
敏感肌とはお分かりとは思いますが、外的刺激に弱い肌のことです。
もう少し詳しく言うと、
肌のバリア機能の低下により、少しの刺激で、かゆみ、ピリピリ感などを感じやすい肌状態。
アレルギー物質が侵入しやすい肌状態。
のことを敏感肌といいます。
この大切なバリア機能を低下させる要因の一つが、クレンジングです。
ここで、肌のバリア機能のしくみを少々。
肌は大きく分けると第1バリア、第2バリアで守られています。
- 第1バリア・・・皮脂膜
- 第2バリア・・・角層
第1バリア…皮脂膜を守る
皮脂膜は、弱酸性の油分で皮膚の水分の蒸発を防ぐと同時に害のある菌から皮膚を守る大切な膜です。
クレンジングの注意点
皮脂は出すぎるとべたつきが不快で、ニキビを悪化させるため、クレンジングで過剰に取られることが多いですが、過剰なクレンジングは敏感肌の人は絶対にしてはいけない行為です。
第2バリア…角層を守る
角層の厚みはというと、ラップほどの薄さで、外からの異物の侵入を防ぎ、肌のうるおいを保っています。
細胞とセラミドなどの細胞間脂質でレンガのように構成されていて肌内部の水分を逃がしません。
クレンジングの注意点
第一バリアである皮脂が、なくなった状態で刺激物を与えると角層が破壊されセラミドが減っていきます。
引っ掻いたり、クレンジングでの過度な摩擦はNGです。
敏感肌の中でもアトピー性皮膚炎では、生まれつきこのセラミドが少ない傾向があることがわかっています。
なので、アトピー体質の方は、余計にクレンジングに気を使わなければなりません。
敏感肌というのは、生まれつきの体質で仕方ないと思われがちですが、
「昔は大丈夫だったのに年を取って敏感肌になった。」
「季節や体調により敏感肌になる…。」
など、
普通肌から敏感肌への移行もよくあります。
ちょっとした乾燥を放置して、さらに肌に負担をかけるようなクレンジングをしているのは、当然ですが肌荒れのもと。
そして敏感肌へと移行していってしまいます。
敏感肌かなと思ったらスキンケア用品を変えることが多いと思いますが、
それより前に、まずはクレンジングを見直すことをおすすめします。
敏感肌のために最適なクレンジングとは
バリア機能を壊さないクレンジングが良い!とわかったところで、
敏感肌に良いクレンジングのポイントと敏感肌さんでも安心して使えるおすすめクレンジングをご紹介します。
敏感肌でも安心して使えるクレンジングを選ぶコツ
洗浄力の強すぎるクレンジング剤は敏感肌には大敵!
「バッチリメイクもあっという間に落とす!」
「ウォータープルーフも根こそぎ!」
とそのメイク落ちの良さが売り文句のクレンジングがありますが、洗浄力が強いということはその分肌への負担も大きくなります。
あまりに洗浄力の強いクレンジングは使用しないようにしましょう。
メイク落としの成分以外に入っている成分もチェック
角質ケアできるクレンジングに入っているピーリング用の成分(フルーツ酸)などは、人によっては刺激を感じる方もいます。
古い角質がたまりやすい方には合いますが、そうでもない方には角質が薄くなり、乾燥したり、刺激に敏感になるかもしれません。
成分表示を確認してみましょう。
ダブル洗顔不要クレンジングで乾燥防止
敏感肌にとってはダブル洗顔が原因で肌トラブルを起こすこともよくあります。
乾燥防止として、ダブル洗顔不要のクレンジングを使用するのもおすすめです。
どうしても、クレンジング剤が残る感じがして嫌という方は、洗浄力の低い洗顔石鹸をよく泡立てて使用しましょう。
アレルギーテスト済、スティンギングテスト済を選ぶ
アレルギーテスト済はよく聞きますが、
すべての方にアレルギーが起こらないわけではないですが、低刺激の一つの目安になります。
スティンギングテストは聞き慣れない方もいるかと思いますが、
ヒリヒリ、ツッパリ感、かゆみなど通常紅斑や浮腫のような炎症性症状は伴わず、一過性に消失する反応を見るテストです。
近年、このテストをして表記するメーカーも増えています。
敏感肌に優しいクレンジングのポイント
次に、
敏感肌が気をつけるべきクレンジングのポイントをいくつかご紹介します。
熱いと刺激になる他、皮脂が取れすぎて乾燥のもとに。
冷たくても刺激になり、洗い流し残しが発生するとよくありません。
めやすとして35度位が最適です。
クレンジングはつまりは洗浄剤です。
肌への負担は少なく設計されてはいるものの、なるべく皮膚についている時間は短くするようにしましょう。
拭き取りのクレンジングは、どうしても摩擦による刺激がおこります。
もし拭き取りのメイク落としを使用するときは、柔らかい布で優しく行います。
クレンジング剤が少ないと
- メイクは取れない
- 時間はかかる
- 摩擦は起きる
のトリプルパンチです。
クレンジング剤の表示に従い適量を守りましょう。
敏感肌におすすめのクレンジング厳選5選
それでは具体的に、敏感肌さんにおすすめできるクレンジングをタイプ別で<クリーム・ミルク・ジェル・バーム・オイル>ご紹介していきます。
敏感肌におすすめのクリームクレンジングならコレ!
NOV(ノブ)クリームクレンジング
敏感肌の編集員から:
クレンジングクリームですが、洗い流すタイプです。
クレンジングクリームの最大の欠点である「拭き取りがめんどくさい」がないうえに、なめらかなクリームが肌の上でオイルに変化しメイクを落として、ポイントメイクも擦らずストレスなく落ちると評判。
乾燥が気になりクリームへの移行をお考えなら、まずは敏感肌向けのNOVをおすすめします。
≫ノブ Vの公式サイトで詳細を確認
敏感肌におすすめのミルククレンジングならコレ!
ヒフミド・ミルククレンジング
敏感肌の編集員から:
小林製薬の敏感肌用のセラミド配合のスキンケアラインということで、
なんと、クレンジングにまでセラミドが入っています。
最初、「洗い流しちゃうのにセラミド入ってるの?も、もったいない」と、驚きましたが、洗い上がりはさすがのしっとり感でした。
乾燥させない!に関しては、チャンピオンかもしれません。
メイク落ちはそれほど良くないですが、ナチュラルメイクなら問題なく落ちます。
普段、敏感肌の乾燥対策にぴったりな低刺激のクレンジングミルクです。
≫ヒフミド・公式サイトで詳細を確認
敏感肌におすすめのジェルクレンジングならコレ!
リダーマラボモイストゲルクレンジング
敏感肌の編集員から:
インパクト大のこんにゃくスクラブ配合。ちょっと色物っぽい、一発屋風な印象ですが、これがどうして、使ってみるとすごくイイクレンジングジェルです。
一番気に入ったところは、洗い上がりです。敏感肌はどうしても洗浄力の弱いものを使うはめになりがちなのですがリ・ダーマラボは洗い上がり非常に爽やかで、しかもつっぱりません。
ダブル洗顔不要なのですが、本当に洗顔なしでも残り感はありません。
伸ばす時スクラブがとてもザラザラするので、摩擦が心配になりますが、肌に負担に感じることはなかったです。
≫リ・ダーマラボ 公式サイトで詳細を確認
≫リ・ダーマラボの口コミをチェック
敏感肌におすすめのバームクレンジングならコレ!
duo(デュオ)クレンジングバーム
敏感肌の編集員から:
バームの中では圧倒的なシェアを誇るduoクレンジングバーム。メイク落ちも良いのに肌にも優しく、敏感肌の方でも安心して使用できると愛用者も多いクレンジングです。
敏感肌だと諦めがちな角質ケアも、スクラブ剤・ピーリング成分は使用せずに、独自技術「毛穴クリアカプセル」で肌に傷つけずにケアできます。
独自技術「毛穴クリアカプセル」は毛穴より小さく弾力性に富んでいるので摩擦も心配いりません。
そして、こんなに滑らかに使えるのに、ダブル洗顔不要!洗いすぎによる乾燥も防げます。
マスカラは種類によっては落ちにくいのでそこが欠点と言えますが、メイク落ちは満足な口コミが大多数を占めています。
≫DUOクレンジングバーム公式サイトで詳細を確認
≫DUOクレンジングバームの口コミをチェック
敏感肌におすすめのオイルクレンジングならコレ!
アテニアスキンクリアクレンズオイル
敏感肌の編集員から:
かなり乾燥しにくいクレンジングオイルです。ややリキッドかジェルのような、オイルにしてはさっぱりしたテクスチュア。
オイルならではのポイントメイクも素早く落ちる優秀さをのこしつつ、ダブル洗顔不要なので皮脂取れすぎになりません。
更に、濡れた手でも OKというおまけまでついているのに、刺激も少ないという優秀としか言いようがないクレンジングオイル。
人によっては、バオバブオイルとアルガンオイルののしっとり感が、肌に油分が残っているように感じる場合もあり、そこは好みが分かれるところです。
≫アテニアクレンジング・公式サイトで詳細を確認
≫アテニアクレンジングの口コミをチェック
敏感肌のバリア機能を守るためにできること
最後に、敏感肌さんがバリア機能をこれ以上低下させないように、おさえておくべきコツまとめてみました。
敏感肌の心得1・乾燥させない
言うまでもないでしょう。
乾燥して肌が痒い!という経験のある方いらっしゃいますよね。
肌が乾燥すると隙間ができます。
そのできた角質の隙間から、更に水分が蒸発して、敏感肌を益々敏感に。
ひどい痒みや赤みをおこし、悪循環への入口になります。
敏感肌の心得2・皮脂を取りすぎない
肌は皮脂を分泌し、表皮を保護しています。
クレンジング、洗顔後、肌がつっぱった経験ありませんか?
それは、必要な皮脂まで取ってしまっている証拠です。
洗い上がりの肌が「キュッキュッ」としているのは、
さっぱりしているかもしれませんが、洗いすぎです。
敏感肌の心得3・摩擦に気をつける
摩擦は健康な肌にもよくありませんが、肌が敏感になっている方は、
布が擦れるなどのほんの些細な摩擦でも、刺激となり肌荒れのもとに。
洗顔後のタオルの繊維でさえ、刺激になる人もいます。
クレンジングはクッション性の高い、オイル、クリーム、ジェルがおすすめ。
敏感肌の心得4・ストレスを回避
ストレスが与えられると、免疫力が落ち、ヒスタミンが分泌され、刺激や痒みを強く感じやすくなると言われています。
かくゆう私も、イライラすると身体が痒くなりますが、ヒスタミンが出てたんですね。
もうみなさんお気づきとは思いますが、
クレンジングでも、基本的にはこれらのコツを踏まえて、
商品を選んで、使っていけば良いのです!
敏感肌のクレンジング選びについて触れてきましたが、いかかでしたでしょうか?
自分もアトピー&敏感肌ということで、力説してしまいましたが、スキンケアの中でも、盲点だったクレンジングを見直してからすこぶる肌の調子が良くなりました。
年齢、季節の変わり目、お肌の悪循環に陥ってしまった方…
今すぐ、クレンジングを見直してみてください。