ピーリング

ちゃんと知ってる?ピーリングのこと

ニキビをはじめ様々な肌トラブルに有効ということで、
本格的に美肌を目指す方には欠かせないピーリング。

 

私の個人的なピーリングのイメージは、
「天下の宝刀」「最後の手段」「海外セレブが行う」といった荒治療なイメージでした。
でも、後輩に言われてしまいましたよ、

 

それいつの時代のイメージですか?」と・・・。

 

今現在では、すっかり手軽でポピュラーになったピーリング。
クリニックで行われる本格的なものから自宅でできるピーリングまで様々です。

 

「興味はあるけど、刺激とかちょっと怖くて・・・」
確かにやり方を間違えると非常に危険。
スキンケアどころか反対にお肌を傷めてしまうことになりかねません。
ですが、
正しい方法で行えば、ピーリングは毛穴ケア力抜群の嬉しい秘儀なのです。

 

こちらでは、
知っているようでちゃんとは知らない(?)
ピーリングの方法とアイテム選びについて詳しく解説していきます。

 

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ピーリングとは

ピーリング=皮膚を溶かす、もしくは、摩擦などで皮膚を削り新たな皮膚を再生させる「角質ケア」の一種。
もともとは英語のpeelからきた言葉で、peelの意味は「皮をむく」です。

 

なるほど、わかりやすい!
一皮剥いて、下のきれいな新しい肌にしようということですね。

 

とはいえ、肌を強制的に削って肌を再生させるって、自分の肌がどうなっちゃってるのか、気になりますよね。

 

ひとまず、ごくごく簡単に図解してみましょう。

 

【ピーリングと肌再生】

 

このように、ピーリングによって古くなっている層だけ取り去り、
その後、フレッシュな肌が再生されるので肌表面がキレイになるんですね。

 

 

でも、もしかして・・・
角層より下の部分にトラブルを抱えているシミ、シワなどはピーリングでは、改善しないのでは??
無敵だと思ったピーリングも年齢肌には太刀打ちできないのか?!

 

いいえ、そんなことありません。

 

実は、ピーリングで古い角質を取ってあげると、肌の代謝が上がり、
加齢などでターンオーバーが正常に働かなくなった肌を活性化できる!
これぞピーリングの真骨頂!!

 

肌が活性化すると、シミは薄くなり、シワの予防になり、ハリもアップします。
このように肌トラブルにトータルに働きかけてくれるのがピーリングなのです。

 

ピーリングの種類

一口にピーリングと言っても、たくさん種類があります。
まず、大きく2つに分かれます。

 

物理的ピーリング

薬剤は使用せず、物理的な力で強制的に剥がしていく

レーザーピーリング、ダイヤモンドピーリング
摩擦を利用してピーリングするゴマージュなど

 

化学的ピーリング(ケミカルピーリング)

酸を直接肌に塗り、角質を溶かしていく

AHA(αヒドロキシ酸:りんご酸・グリコール酸・クエン酸・乳酸=総称してフルーツ酸とも言われる)
BHA(βヒドロキシ酸:主にサリチル酸)

 

そのうち、市販されていて自宅でできるピーリングは、
ゴマージュとAHA配合のピーリング化粧品を使うピーリングです。
機械を使ったり、ピーリング作用が強いBHA(サリチル酸)を使うピーリングは、自宅ではできません。

 

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ピーリングの危険性

美容のオールマイティーカード的な存在のピーリングですが、
「肌を削る・溶かす」ということで、リスクがついて回ります。

 

危険ポイントは3つあります。

  1. ピーリングの薬剤の強さと浸透具合
  2. ピーリングの薬剤の濃度とpH(酸性度)
  3. 行う頻度

 

普通の人が問題なかった濃度や頻度でも、
敏感肌の人が同じように使用した場合にひどい炎症を起こす恐れがあります。
もう少し詳しく見てみましょう。

 

ピーリングの薬剤の強さと浸透具合

薬剤の性質によってピーリングとしての作用の強さと浸透具合が異なります。
作用が強い場合は肌への刺激が大きく、塗った直後からひどく肌に刺激を感じます。
浸透しやすい場合は、染み込んで肌の奥の真皮まで作用して跡になるなど、深刻な副作用を起こすことがあります。

 

 

例えばAHA(フルーツ酸)は、
弱いですが、浸透しやすい性質があるので、副作用が起こりやすいです。

 

ピーリングの薬剤の濃度とpH(酸性度)

薬剤をどの程度の濃度で使用するかも重要ですが、それ以上に重要なのがpHの数値です。
pH7だと中性、それより少ないと酸性、多いとアルカリ性です。

 

濃度が高いと、いかにも肌への刺激が強いのはなんとなくわかりますが、pHが低い場合も危険です。
pH調整していないAHAは、たとえ2.5%ほどの濃度でも、非常に浸透しやすく、数分で真皮までシミてしまい、何年も治らない跡になったり様々なトラブルを起こします。

 

行う頻度

ピーリングをした肌は、まだ角質の赤ちゃんのようなもので、とっても未熟で弱いです。
その状態で、すぐにまたピーリングをしてしまうと、どんどん肌が薄く保水しなくなり、極度に乾燥し、水分だけでもしみてしまう、まるで火傷のあとのような肌、通称「ビニール肌」になってしまいます。

 

どの危険ポイントも、とくに敏感肌の方や初めてピーリングを行う方は注意が必要です。

 

自宅ピーリングのコツ

女性なら一度はやってみたい自分で行う自宅ピーリング。
でも、先程のようにピーリングのリスクを知ってしまうと、
興味があっても使うのを控えてしまいますよね。

 

しかし!
ピーリング剤の使い方をマスターすれば、あごがれの美肌も夢ではありません!
諦めてしまうのは実にもったいない!

 

そこで、ここでは自宅ピーリングのコツをご紹介します。

 

ピーリングのコツ@

成分表をチェック!

自分の肌がどの程度刺激に弱いのかは、ピーリング剤を使ってみないと、正直わかりません。
数ある商品の中には、敏感肌の方には刺激が強いのもがあったり、逆にピーリング成分が全く入ってなくて効果がないものも存在します。
石鹸、化粧水、ジェル、クリームといろいろなピーリングがありますが、
まずは、成分表示を見るのが肝心です。

 

【これは入っていないと困る!】
★代表的なAHA配合
ピーリング作用が強い順に

  1. グリコール酸(3.6%以上含有のものは劇薬に指定されている)
  2. 乳酸(乳酸Naはナトリウムで中和されているのでピーリング効果なし)
  3. リンゴ酸
  4. クエン酸

 

★尿素が配合されているものもある
尿素にも角質溶解作用があり、角質ケアができ、弱いピーリング作用があります。

 

★スクラブ剤も同時に入っている

 

BHB(サリチル酸)と表記されている商品もありますが、法律により市販のものには0.2%までしか配合できないので、ほとんどピーリング作用はないものと考えられます。
BHB配合となっている商品は、同時にAHAも入っていることが多いです。

 

ピーリングのコツA

濃度とpH(酸性度)のバランスに注意!

先程、pHについて触れましたが、
pHが低いほど、酸性が強く、肌に浸透しやすくなります。
濃度が低くくてもpH調整しないと危険なので、市販では危険ラインのpH3.5以上のpH4〜5、濃度は5%のものが多く出回っています。

 

しかし、pHが7に近いと、ピーリング作用がほとんどなくなってしまいますので、効果を求めるならpH4のもので。
肌が刺激に弱い人はpH5から初めて、ピリピリ感がそれほどきつくなく、赤みなどひどくなければ、pH4にしてみる等の段階を踏んだほうが安心です。

 

ピーリングのコツB

使用頻度は週2回程度に

肌の強さに自信があっても、ピーリングは週2回程度にしましょう。
肌の弱い人は2週間に1〜2回など、自分で肌と相談しながら調整します。

 

ピーリングした後は乾燥しないように、保湿をたっぷり行います。

 

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ピーリングの際の注意点

下記のような場合は、肌が敏感なためピーリングをしないようにしましょう。

  • 生理中、妊娠中、授乳中
  • 湿疹や傷、化膿したニキビがある
  • 顔剃りをした日
  • パックや脱毛をした日
  • 強く日焼けしそうな日

 

ピーリングについて<まとめ>

今となっては、自宅でも気軽にできるようになったピーリング。

 

意外にもピーリングの歴史は古く、あのクレオパトラもサワーミルク風呂に入ったとか。
まさに乳酸によるケミカルピーリングですね。

 

いつの世も、女性にとって美しい肌は憧れ・・・。

 

様々な美肌ケアがありますが、その中でも、とくに見た目に効果が現れ、
一回やると次からやらずにはいられない!

 

コレを機会にピーリングをやってみたい方、コツをおさえて憧れのむきたまご肌を手に入れましょう。

 

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